結論

千葉県の54市町村を公式ページで1件ずつ確認し、制度が見つかった自治体を2026年8月22日に再点検しました。現在の制度ページを確認できたのは23市町村です。このほか、匝瑳市が令和9年度の制度を準備中と案内しています。

通常の家庭用防犯対策として個人(世帯)が申請できる制度を確認できたのは、白子町、鎌ケ谷市、酒々井町、船橋市、神崎町、芝山町、野田市の7市町です。上限は2万円から5万円でした。

ただし、制度ページが公開されていても受付中とは限りません。千葉市の自治会向け制度は令和8年度の受付を終了しています。申請期限や予算残額も変わるため、購入や工事の前に自治体の最新案内を確認してください。

54市町村を1件ずつ確認しました

編集部が確認したのは、千葉県の全54市町村です。県や民間サイトの一覧を転記せず、各市町村の公式ページで制度名、対象、上限額、補助率を確認しました。全数調査は2026年7月29日から8月9日、制度が見つかった自治体の再確認は8月22日です。

内訳は次のとおりです。

  • 現在の制度ページを確認できた: 23市町村
  • 令和9年度の実施予定を確認できた: 1市(匝瑳市)
  • 制度の存在は確認できたが、補助率・上限額の詳細を取得できなかった: 1市(市原市)
  • 旧制度が終了・変更された: 3市(市川市、茂原市、四街道市)
  • 無い(公式サイトの防犯カテゴリや補助金一覧を確認したうえで掲載なし): 25市町村
  • 確認できなかった: 1町(多古町)

多古町は、要綱の存在が例規集の検索結果には示唆される一方、公開ページから内容を確認できませんでした。「無い」とは断定せず、町の担当課への確認が必要な自治体として残しています。

個人向けは7市町、上限は2万〜5万円

書類にペンで記入している手元
※イメージ画像

通常の家庭用防犯カメラや防犯対策物品として申請できる7市町です。日付と受付状況は2026年8月22日時点で確認した内容です。

市町 上限額 補助率 令和8年度の確認事項
白子町 5万円/住宅 3分の1 公式ページ公開中。予算の範囲内で交付
鎌ケ谷市 3万円/世帯 4分の3 申請は11月30日まで。8月14日時点の予算残額も掲載
酒々井町 合計3万円/住宅(カメラは2万円) 2分の1 7月1日以降の購入・設置が対象。申請は12月28日17時15分まで
船橋市 2万円/世帯 2分の1 4月1日以降の購入が対象。申請は令和9年3月31日まで
神崎町 2万円/世帯 2分の1 公式ページ公開中。予算の範囲内で交付
芝山町 2万円/世帯 2分の1 公式ページ公開中。予算の範囲内で交付
野田市 2万円/世帯 2分の1 購入日から1年以内が対象。市は翌年度以降も継続予定と案内

酒々井町の3万円は、防犯カメラ、人感センサーライト、録画機能付きドアホンを合わせた住宅1棟あたりの上限です。防犯カメラだけなら2万円が上限になります。

上の7市町とは別に、松戸市の市民参加型街頭防犯ネットワークカメラ事業があります。個人も参加できますが、公道の撮影が必須で、映像は市が一元管理し、設置者本人も閲覧できません。自宅を守る一般的な家庭用カメラ補助とは性質が違うため、7市町の集計から外しました。

先に買ってよい制度とは限りません

補助金は、購入後に領収書と設置写真を出す制度と、購入・工事の前に相談や交付決定が必要な制度に分かれます。対象になる購入日も自治体ごとに違います。

たとえば、船橋市は令和8年4月1日以降、酒々井町は7月1日以降の購入・設置が対象です。神崎町は公式ページに「令和7年4月1日以降の領収書」と記載されています。制度ページが見つかっても、対象日や予算が更新されている可能性があるため、注文前に自治体へ確認するのが安全です。

賃貸住宅や集合住宅では、所有者や管理組合の同意が必要になる場合もあります。撮影範囲に隣家や共用部が入る場合は、補助対象かどうかだけでなく、同意要件も確認してください。

自治会等向けは20万〜40万円

自治会、町内会、地域団体などを対象とする制度は、個人向けより上限が高くなります。代表的な例です。

自治体 1台あたり上限 補助率 2026年8月22日時点の確認事項
鎌ケ谷市 40万円(新規) 全額 団体向けの別制度
習志野市 40万円(新規) 2分の1 前年度9月末までの事前協議が必要
千葉市 30万円(新規) 4分の3 令和8年度の申請受付は終了
柏市 30万円(新規) 4分の3 町会・自治会・区・集合住宅管理組合向け
匝瑳市 20万円(新規) 2分の1 令和9年度予定。令和8年10月末までに事前協議
山武市富里市 20万円 2分の1 自治会等向け

20万円・2分の1という条件は、佐倉市、八千代市、我孫子市、浦安市、印西市、白井市、栄町、横芝光町、酒々井町の自治会向け制度でも確認できました。金額が同じでも、事前協議の期限や必要な防犯活動実績は異なります。

終了・変更された3市は中身が違います

旧制度の終了や変更を確認した3市は、同じ状態ではありません。

自治体 現在の状況
市川市 防犯カメラ単体の補助は終了。自治会向けの「カメラ付き防犯灯」に統合され、令和8年度は補助率7.5/10・上限15万円
茂原市 令和8年3月31日で旧制度が終了。後継制度の案内は確認できず
四街道市 旧ページが消失。現在確認できる個人向け防犯制度は電話de詐欺対策機器で、防犯カメラは確認できず

市川市は「補助が無くなった」のではなく、対象設備の形が変わっています。独立した防犯カメラではなく、カメラと防犯灯が一体になった設備を自治会が申請する制度です。

第三者情報で見つかった制度を公式サイトで確認できない例もありました

大多喜町、君津市、九十九里町、東金市では、第三者の補助金まとめサイトや検索要約に家庭用制度が出てくる例がありました。しかし、各自治体の公式サイトで防犯カテゴリや補助金一覧を確認したところ、該当制度を確認できませんでした。

過去の制度や別の自治体の情報が混ざることがあります。申請先を決めるときは、自治体の公式ドメインにあるページまで確認してください。

自分の市町村を確認する順番

木目の机に置かれた白い書類の束
※イメージ画像
  1. 市町村名と「防犯カメラ 補助金」で検索し、自治体の公式ドメインにあるページを開く
  2. 対象者を確認する。「自治会」「町内会」「地域団体」と書かれていれば、通常は個人で申請できない
  3. 防犯カメラ単体か、カメラ付き防犯灯かを確認する
  4. 対象になる購入日、申請期限、予算終了の記載を確認する
  5. 購入前申請か購入後申請か、所有者・近隣住民の同意が必要かを確認する
  6. ページが古い、または詳細が無ければ、購入前に担当課へ電話する

特に年度表記が古いページは、制度が続いていても対象日や予算が変わっている可能性があります。電話で確認した場合は、担当部署名、確認日、回答内容をメモしておくと申請時に整理しやすくなります。

事業者が自社用に使える制度はほとんどありません

今回確認した通常制度は、自治会・町内会などの団体向けか、個人の住宅向けが中心でした。店舗や工場が自社敷地に設置する防犯カメラへ直接使える制度は確認できませんでした。

松戸市の制度は企業参加もできますが、公道撮影と市による映像管理を前提とする特殊な仕組みです。一般的な店舗・工場の防犯カメラ導入とは分けて考える必要があります。

事業用の設置では、補助金を前提にせず、機器代、設置工事、録画保存、保守を同じ条件にそろえて複数社の見積もりを比べるほうが現実的です。

次の一歩

補助制度を使う場合も、交付条件を満たす仕様で見積もりを作れるか、依頼前に業者へ確認してください。編集部が公式サイトの公開情報を確認した業者を業者一覧にまとめています。